連作 四十八歳(全10首)
背中っていうか背骨をなでている もう長くない猫をひなたで

猫は逝くときを選んでいるみたい 脳内で流れる「なごり雪」

動かない猫に一晩添い寝する 悲しい朝もおしっこは出る

リビングを歩くとまとわりついてきた気がしたけれどもういない猫

三毛猫は死ぬときまでも気まぐれでうまく悲しませてもくれない

亡くなった猫と一緒になくなった かかってた手も焼いてた世話も

猫の命日が三日も増えたのに年賀状など準備している

天国も悪くないけど虹の橋付近で死後はぼんやりしたい

気がつくと泣いてる妻に気づかないふりでポケモンGoをしている

きょうもいい天気 どうして晴れた日は猫を偲んでしまうのだろう

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by satoshi_ise | 2017-06-18 09:27 | 短歌 | Comments(0)
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