週刊ネコタンカルタ:「う」
うんちする猫のまじめな顔だけで笑えてやがて泣けてくるとは(仁尾智)
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 友人が、多くの女性と付き合ったからこそわかることがある、と話していた。なるほど、それは僕にもわかる気がする。嘘。僕にわかるのは女性のことではなく、猫のことだ。
 猫にもそれぞれクセやこだわりがあって、面白い。多くの猫と暮らしているからこそ気づけることもある。
 例えば用の足しかたが面白い。
 ミルキーとこみは、完璧。用を足したあと、念入りに自分の痕跡を消して、きれいに埋めてしまう。この家でそんなに用心深くしなくても……と、少し寂しくなるくらいだ。
 いちときりは、一生懸命で、しかも的外れだ。散々砂をまき散らかした挙句、まるで隠せていない。掃除が大変なので、いっそ何もしないでいただきたい。
 逆にくうとわらびは、猫砂が大嫌い。できるだけ足をつけないように、器用にトイレの縁に乗って用を足す。「となりのトトロ」で猫バスが木に止まっているシーンがあるけれど、まさにあんな感じ。もちろん自分の痕跡を消そう、なんて心がけは一切ない。終わった後は、振り返りもしない。男らしくて、清清しくて、くさい。
 一番の問題猫はしぐれ。3回に1回はトイレからはみ出している。用を足したあとも、全然違う場所をすごく適当に「えい、えい」と2回くらい掘っておしまい。しぐれのうんちはコロコロしているのが、不幸中の幸い。
 ……あれ、そういえば、最後の1匹、なつめのトイレシーンを思い出せない。きっと僕に見られないようにしているに違いない。照れ屋め。
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by satoshi_ise | 2010-04-18 10:36 | ネコタンカルタ
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